婚活の読みもの

婚活に関する様々な事について書いています

「婚活」時代 (少子化ジャーナリスト白川桃子・家族社会学者山田昌弘共著) を読んだ ★★★★★


2008年に発表された本で、婚活と言う言葉を世に広めた2人の共同著書になります。

※公式の紹介文
「パラサイト・シングル」「格差社会」で知られ、「報道ステーション」等のテレビ・新聞・雑誌でもおなじみの気鋭の家族社会学者山田昌弘教授と、結婚・恋愛・少子化をテーマに圧倒的な質量の取材と執筆・公演活動を続けるジャーナリストの白河桃子。今、日本で、結婚と恋愛の実態とその解明を語らせたら右に出る者のいない両氏による本書は、驚くべきスピードで進む晩婚化・非婚化の要因と実態を明快にリアルに伝え、まさに、『「婚活」時代』以前と『「婚活」時代』以降の時代を二分する衝撃の著といえよう。が、本書の本当の斬新さは、これが社会学の本であると同時に、具体的な「婚活」の方法と各種サービスの賢い活用法までを網羅した、いわば「婚活のすすめ」とも呼ぶべき実践の書ともなっている点かもしれない。

『「婚活」時代』にはどうして結婚できない男女が増えているのかがしっかりと納得できる内容で書かれていて、2008年の発売から9年が経ちましたが、婚活を取り巻く状況、男女の意識があまり変化していないのも知る事ができました。

結婚できない男女が増えている理由を知らなければ、自分がそうなる事を避ける事も出来ない訳ですから、婚活をしているけど中々成果が出ない人に読んで欲しい本です。

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結婚出来ない2つの理由

『「婚活」時代』には多くの男女が結婚できなくなった理由が書かれているのですが、それは大きく2つに分ける事ができ、「社会の変化」「結婚する気のある男性の減少」です。

社会の変化

お見合い結婚から恋愛結婚に変わったなどの婚姻に関する文化の変化についても書かれていましたが、これは個人で変えて行く事は出来ないので、そういう物だと納得するしかありません。

この著書に書かれた男女を結婚から遠ざけている理由の中で、最も大きな物は経済状況は変化しているのに女性が男性に依存する結婚スタイルが変化していないという指摘です。

大半の若い男性は父親世代の人達のような専業主婦を養える収入を得られなくなっているのに、大半の女性は母親世代の人達の様に自分の生活を守ってくれる人を探している。

このミスマッチの解消、男性の所得は急には増えないので女性が共働きを受け入れないといけないのですが、婚活はそれをしなくても済む相手を探す場所と言う認識が強い様な気がします。

結婚する気のある男性の減少

低収入のため結婚や恋愛を諦める男性が増えていて、それに伴いモテる男性には女性が集中するので、平均以上の収入の男性の中には結婚しないでいつまでも遊んでいたいと考える人が増えているそうです。

結婚するつもりの無い男性が増えているので、必然的に女性が余ってしまうのですが、余っている女性達は受け身の姿勢でいるままです。

結婚できる、結婚する気のある男性は「鼻の利く女性」に囲われてしまい、普通の女性の所までやってこないそうです。

婚活男女への要求

女性に対して「男性は受け身だから自分からアプローチしなさい」という事が終始書かれていました。

女性にばかり要求しているのがちょっと気になるのですが、社会状況が変わっても女性は生きてく上で結婚が必要だからと考えているのでしょうか?(読者が女性の方が多いであろうからなのかもしれませんが。)

これに対して男性には「もっと自分磨きをしろ」など、女性誌に書いてありそうなアドバイスをしています。

男女のすべき事が世間の認識とまったく逆になっているのです。

いきなりこれを言われたらビックリしてしまうと思うのですが、『「婚活」時代』を読むととても納得できます。

婚活サービスについて

後半は婚活サービスについての説明になっているのですが、ちょっと古い情報になりますし、今はネットで検索すればもっと詳しい情報を知る事ができるのであまり参考にはならないと思います。

それから婚活における結婚例がいくつか紹介されていますが、特殊過ぎるので影響されてはいけません。

一般的な物を求めるのが一番結婚できる可能性が高くなります。

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